創作文

最近の創作物とか。

最近は言葉遊びにハマってたり。こんな感じのをぼちぼち書いてます。万年筆で書くの楽しいな! お絵描きの方はこんな感じの落書きです。漫画もぼちぼち描いてる。できたら載せます。 イベントは出たいのですが仕事が土日出勤があるところでここんところの出…

図書室で待っています

遠くで部活動の声が聞こえる放課後。 小説を一人図書室で読んでいた。 静かな空間なのに心は落ち着かない。 つまらない本だなと顔を上げる。 電灯が妙に明るく感じた。 全く可笑しなことだ。 手元が震えてしまってそわそわしてしまう。 いつまで返事を待とう…

LEファンタジー

きらきら輝く夜の星空。静かな夜更けに澄んだ泉の傍で犬と人が並んで座っていた。不思議なほど明るく本来は暗闇の時間なのにその姿はよく見えた。 「『虹』がテーマかぁ…」 人は紙とペンを握ってうんうん唸っていた。城下で募集がかかっていた作品集へ投稿す…

ライフエンジンファンタジー

☆。★。☆。★。☆。★。☆。★。☆。★。☆。★。 落陽が北の山を染めてから随分経つ。世界はすっかり暗闇に包まれていた。 犬と人が山の澄んだ泉の傍に現れた。辺りは静けさに満ちている。 フクロウが鳴く夜更けには一人と一匹しかいない。 易者として【星見の狗】と…

創作文。

雨の日は外に出られないと窓を眺めている。そんな弟の姿を見ながら欠伸をひとつ噛み締める。怠いのは低気圧のせいだけではないだろう。溜まっていた仕事がようやくキリがつき、疲れていて実際のところなにもしたくない。まだ残っている仕事を面倒くさいと思…

創作文。

丸くて白いティーカップにそっと手をあてる。茶色い液体に自分の顔がぼんやり映った。 「…………」 結局答えは出なかった気がする。ゆっくり辺りを見渡すと乱雑に散らかった部屋の一角のここだけは小奇麗に整頓されている。衝立で仕切られたこの空間にはテーブ…

創作文。

気がつくともう刃物を構える男たちに囲まれていた。しかしジャックは冷静だった。 「さて、久々に暴れますか」 ジャックの中指の指輪が光り、手の平に炎が灯った。敵は5人、一度に焼いてしまえば簡単だが傍にマコトがいる。火加減を調整しなければ彼も焼けて…

紫煙と私怨と。

ふぅ、とジャックは閉店後の店内に紫煙をひとつ吐き出す。仕事で疲れ切って座りこんでいるマコトはぼんやりとその煙を見つめながら呟いた。 「なんでもない顔してアンタ結構溜め込んでるんだな」 ジャックは眉をピクリと動かす。しばらくの沈黙が流れ、時計…

Dark-Release

「さて、どのくらい離れれば自らの素性を撒けるのだろうか」 深夜、城から飛び出た勢いのまま闇夜の山を下る。自分より幼い弟を連れてるから無理は出来ない。しかし出来るだけ離れたいのが心情だった。人気の無い山だが逆に賊がいる可能性もある。暗がりの中…

LE擬人化→関西人的ノリのオッチャンw

兄様と一緒に街に買い物きた。市場には色々なものが売っている。穏やかな平日の午後人通りもまばらな街並みを兄様に連れられて散歩する。人がいるところを歩くのはやっぱ怖くてあちこちの出店が気になるもぴったり寄り添ってしまう。「おやつを買おうか?」…

無題

平日の日中に両親に連れられて高校生の私はおばあちゃん宅にきていた。おばあちゃん宅といってもおばあちゃん自身はいない。入院しているのだ。今は意識が戻って安定しているが病状からして長くはないという話らしい。そう、私たちはおばあちゃんが倒れたと…

そーかそーか、と何時かは神様を受け入れられるの?

父さんの言うことは絶対だ。 神様の言うことは絶対だ。 そうやって俺は生きてきた。子供の頃、浮浪していたところを拾われたのが始まりだと思う。気が付くと、俺はもう彼の傍にいるのが当然だった。与えられた魔力で彼の下に就いてなんでもした。 それはもち…

カウンセリングルーム

水曜日の昼休み。いつも食後のこの時間は読書しているのが常な僕が教室にいないなんて皆はおかしいと思うのだろうか。勝手な不安を抱えながら生徒の人通りのない一階の別棟に向かう。先日、遠めに見たあの部屋に入りたかったのだ。週に一度、学校外から話を…