ライブドローイング

先日こちらのイベントに行ってきました。

 大好きな漫画家さんのドローイングイベント。先生には今回初めてお会いしたのですがとても素敵な時間でした。当日は天気が良くなく先生も体調悪かったかと思います…、そんな中でのドローイングだったので本人はポンコツとおっしゃっていましたが沢山お話くださったので感謝です。

 

私自身はコピックを殆ど使ったことがないのですが、先生の作品は沢山見てきたので塗り方を知るのは楽しくてまた勉強になりました。先生が実際に使っているコピックの品番や紙、塗り方を生で見られるのはとても貴重な機会で実際に使っている色の品番も話しながら描いてくださったのでメモを取りながら必死に見てました。

コピックの使用頻度やインクの溜まり具合により状態が違ってくるので使い分けている話で、その使い分けでペン先のことを「おっぱい」って表現しているのが話し始めに話題にしていたので笑いました。でも実際見るとペン先がそんな感じで使用頻度によって具合が少しずつ違ってインクの出方が違うそうです(その為に同じ種類でも複数持っている)。先生曰く「持ったら重さでわかる」らしいです。

初め、肌色から塗り始めたのですが、色を塗る時は薄い色から重ねていくのが基本のスタイルの中、先生は濃い陰影の色から塗られるスタイルという話もしてくださいました。実際一番濃い影をつけてから順番に薄い色を塗っていき白い部分(明るいとこ)を残すような塗り方をしていました。

肌色を塗るのや植物を描くのが好きで髪の毛の部分が苦行と感じ一番塗りに時間がかかるそうで周りの人(担当さんとか)にまだ描いているのかと言われることが多いそうです。実際とても描き込んでいました。

先生は喋り続けながらも手は動いていて、迷いのない動きにイラストの完成図が頭の中に明確にあって、技術的な事は体感的に覚えていて描いていると感じました。光源が見えていてどこを塗ってどこを塗らない(白く残すか)が分かって描いているのを感じました。あとモノクロの場合は立体感を意識して描いていらっしゃるとも言っていました。描くのは楽しいがマラソンや登山のように苦しい。と一面のシロツメクサや花びら、人が沢山いるようなのが大変だったと言っていましたがそれだけのものをひたすら描いているからあれだけの絵が描けるのだろうと感じました。

作品やキャラクターについても話をしてくださり、今まで読んでいた漫画のキャラクターの新たな面を知ることができ、漫画デビュー当時のことなどの過去話もとても興味深かったです。 

 

作画的な意味でも勉強になったし改めて漫画とキャラクターのイラストの魅力を噛み締めて、パーソナル的な意味で知れたこと感じられたことが凄く愛おしく作品も先生も好きだな。と思ったのでした。

 

イベント後、ネット上で仲良くさせていただいてる方とアフターでご飯を食べたのですが、同人の話が色々できてサークル参加の裏話や作品について、絵の描き方や画材についてなど、色々語れたので楽しかったです。やっぱネット上ではなく実際に生で会ったこういう時じゃないと話せないことってあるよなぁ。って感じたのと今回そうやって私と話してくれたことが凄くありがたいな。と。結局終電までお付き合いいただいたのですが、正直、夜通し話する勢いでしたね…また機会がありましたらお話したいです。

 

楽しい時間を過ごせた一日だったので先生にもお付き合いいただいたみなさんにとても感謝です。

絵が上手くなりたいしその為に黙ってひたすら描く生き物になりたい。